top of page
女性ならではのストレスや体調の変化を知る

はじめまして。Life Plus プロジェクト運営事務局です。

本プロジェクトでは、女性を悩ませる「頭痛」「便秘」「月経困難症・月経前症候群(PMS)」「更年期障害」のテーマで、今回の配信を含み、全8~10回に分けてメッセージをお届けいたします。


また、全ての配信が終了し、事前・終了時アンケート調査にご協力いただいた方を対象に、500円分のQUOカードを差し上げます。ぜひ最後までお付き合いいただけたらと思います。

年齢、妊娠・出産など、ライフステージの変化に応じて、女性の体には大きな変化が起こります。本プロジェクトでは、女性の健康についてよく知っていただくことで、ご家族や身近な女性の力になれるように、正しい情報をしっかりお届けします。

Hand choosing happy smile face paper cut
​なぜ今、女性の健康を取り上げるの?

女性の就業者数が年々増加し、「女性の活躍推進」の動きが活発になる中、女性の健康に対する関心も高まっています。

 

しかし、働く女性の健康面を考慮した環境の整備は、十分であるとは言えない現状があります。

女性の活躍推進に関する統計データでは、働く女性2,500万人のうち、17.1%が婦人科疾患にかかると推定され、医療面と生産性面を併せた経済的損失額は6.37兆円と試算されています(*1)。また、日本の婦人科がん検診の受診率は、 他の先進国に比べて依然として低い状況であり、月経困難症・月経前症候群(PMS)・更年期障害については、日常的に仕事に影響を与えることが多いにもかかわらず、十分認知されていないのが現状です。

女性は、ホルモンバランスの影響により、ライフステージごとに女性特有の心と身体の変化に直面します。そのため、年齢によって気を付けなければいけない心身のトラブルや疾患が異なります

 

私たちは、この女性特有の心と身体の変化について、女性自身が正しい知識を持って対処ができるようになることはもちろんですが、周囲の理解や正しいサポートが行える環境こそが重要だと考えています。ぜひ、そのお手伝いをさせてください。

「女性は生理周期によって性格が変わる」って聞いたことがあるけれど…

女性の体はライフステージによって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が変化します。ホルモンの変化は女性の体に多くの影響を及ぼします。

そこで今回は、まず女性の体の変化と健康リスクについて年齢別にお伝えします。女性が年齢によってこれほど心身に変化があることをこの機会に知っておきましょう。

 

現代女性は昔に比べ出産回数が減ったため、生涯の月経回数が増えたといわれています。

働き方の変化や出産回数の減少など、女性のライフスタイルの変化とともに、現代の日本女性は生涯にわたって多くの排卵と月経を経験するようになり、毎月の排卵・月経を中心に女性の心身はホルモンバランスの影響をによって変化を受けるようになりました。 

その結果、月経困難症や月経前症候群(PMS)を始め、片頭痛、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫、乳がんなど、ホルモンバランスの動きによって誘発されやすい女性特有の健康課題が増えているのです。

これらの健康課題についての詳細や必要なサポートについては次回以降のコンテンツでご紹介していきます。

男性のみなさまも、ぜひこの機会に一緒に学びましょう。

年齢によってこんなに違う女性の体

女性は、ライフステージごとに特有の心と身体の変化があるとお伝えしましたが、どのような変化があるのでしょうか。女性の体の変化と健康リスクについて年齢別にみてみましょう。

1.思春期(10〜18歳ごろ)
初経の後、子宮や卵巣の成熟とともに女性ホルモンの分泌量が増える時期です。不安やストレスを抱えやすくなったり、肌が荒れやすくなったりします。


2.性成熟期(18〜45歳ごろ)
女性ホルモンの分泌が盛んな時期です。性成熟期には月経が近くなると、精神状態や食欲、乳房の張りなど様々な症状が現れることが多くなります。これを月経前症候群(PMS)と呼び、このPMSにより、仕事や家庭などの社会的な環境の変化によって心身ともに負担がかかりやすくなります、そのほか、子宮の病気があらわれやすくなる傾向があります。

 

3.更年期(45〜55歳ごろ)
女性ホルモンの分泌量が急激に減少する時期です。それによって自律神経が乱れ、人によっては更年期障害の症状が出ることがあります。

 

4.老年期(55歳ごろ以降)
女性ホルモンの分泌が乏しくなる時期です。更年期を過ぎることで心の状態は安定しやすくなりますが、女性ホルモンによって維持されていた若々しい細胞の老化が進んでいき、生活習慣病のリスクが高まります。

体のさまざまな場所で作られ、体の機能を調整する役割を担っているホルモン。

​女性ホルモンは、26歳頃にピークを迎えたあと、徐々に減少し、分泌量の乱れや減少によって、体の不調が生じやすくなると言われています。

​賢く、正しく学びましょう

第一回のメッセージ、最後まで読んでいただきありがとうございました。

これから、女性の身体の変化によって起きる健康課題とその予防、対応について一緒に学んでいきましょう!

 

今後のメッセージでは、産婦人科医で医学博士の宋美玄先生からも、女性の健康について、女性自身はもちろん、男性も知っておくべき知識やアドバイスをお届けします。

song_mihyon.jpg
​宋美玄先生

産婦人科医、医学博士

2001年、大阪大学医学部卒、川崎医科大学講師、ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。

主な著書に、「産科女医からの大切なお願い:妊娠・出産の心得 11か条」(無双舎)、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)などがある。

参考:

「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」(厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班))

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」(厚生労働省)

出典:

※1 日本医療政策機構「働く女性の健康増進調査2016」

bottom of page